鍼灸院に良くあるお問い合わせとしては、
『妊娠しているんですが治療を受けられますか?』という質問。
今日は妊婦の方の治療について書こうと思います。
妊娠時の治療の可否
先の質問に対しての答えですが、治療院によるとしか言えません(;^ω^)
妊娠されていると通常より、やはりリスクが高くなります。
お腹の中のお子様に何かがあるかもしれませんからね。
その可能性は残念ながら0%じゃないです。
そのリスクをとって治療するのか、うちでは無理ですというのかはその院の方針次第です。
私の治療院の場合は、妊娠されている方も治療させて頂きますが上記のリスクについては説明の上、同意を得てから行っています。
意識している点は、妊娠してからどれだけ経過しているかにもよりますが、比較的刺激の量を抑えるようにして治療をしています。
またどんな姿勢でも治療できるように色々な引き出しを持っておくことも大事ですね。
妊婦さんが良く訴える症状
あくまでも当院に来られる妊婦さんが良く訴える症状ですが、代表的なのは以下の2つです。
妊娠後期に入ってから訴えられる事が多いです。
足のしびれや、お尻から太ももにかけての痛みを主に訴えられます。
腰痛も合わせて訴えられることがあります。
赤ちゃんが大きくなることによって、前方が重くなってきます。
赤ちゃんのスペース確保の為に背骨をそらしたり、前に倒れないようにしようと思って姿勢を整えた結果、筋肉に負荷がかかり坐骨神経痛を誘発しやすくなるのだと個人的には思います。
また体重が増えているので、座った時のお尻への圧力も関係あるのかと。
状態によりますが、症状がほぼ気にならない程度まで持っていける例が多いです。
時折、恥骨の痛みも訴えられますが、これの治療成績は自分はあまりよくないです(;´Д`)
28週以降に赤ちゃんの頭が上を向いていると逆子といわれるようです。
自然に治ったり、逆子体操などで治る場合もあるようですが、色々やってみたけど治らない・・・。
という場合に『逆子に鍼灸が良い』と聞いて鍼灸を受けに来る事があります。
意外かも知れませんが、灸治療で逆子が返った例が結構多いです。
芸能人の方もBlogなどで報告されています。
女優『釈由美子』さん【逆子と言われて】
「トイレの神様」で有名な『植村花菜』さん【☆ミラクルやー(≧∀≦)/☆】
当院の例では色々やった後の方が多く、30週を越えている方が多いです。
34週の方もひっくり返った例はありますが、やはり週数が進むと返りにくいです(;^ω^)
効果が無かった例では、子宮奇形、へその緒が赤ちゃんの首に巻いていたなどの状態の時は効果を上げれませんでした。
ネットや本などで安産のツボ、逆子のツボなどと書かれている場合がありますが、患者さまの状態・時期によっては適さないツボもあります。
『【瞑眩反応】鍼灸治療に副作用はあるの?【針治療】』の記事で紹介したように、鍼灸には副作用があると個人的には考えています。
もしかすると、ご自身の思っても無い効果が出る場合があります。
具体的に言うと、安産や逆子のツボで使われるツボの中には、使い方によっては赤ちゃんを降ろす作用のツボもあります。
自己判断ですえる前にまずはお近くの鍼灸院で、アナタの体の状態を診て貰う事をおススメします。
そういえば当院では、つわり・悪阻はあまり言われた事がありません(;・∀・)
皆さん、こんなもんだろうと思っているのかな?(;^ω^)
つわりの症例はあまりありませんので、また詳しい先生がいれば教えて頂きたいです。
鍼灸をうまく使って、妊娠時のつらい症状を軽減して頂ければ幸いです\(^o^)/
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