巨人澤村選手への施術ミス報道のその後からみる鍼灸師の未来。

アナタは覚えていますか??

 

 

今年の9月に鍼灸業界のみならず、一般世間も騒がした【巨人の澤村選手への施術ミス報道】を。

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今回はあの事件のその後の出来事を書きます。

 

もし事件を忘れてしまった方は以下の記事をお読みください。

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私見がかなり入ってますが、一個人の意見です(;^_^A

 

目次

澤村選手の発言に対してのチームメイトの反応

球団首脳が所属選手に謝罪するという異例の事態にファンは敏感に反応。「澤村が気の毒だ」「トレーナーの責任を追及しろ」など、瞬く間に右腕への同情や球団に向けた怒りの声が広がった。だが、一夜明けたチーム内の反応は正反対。先輩、後輩問わず「澤村は何を考えているのか」「顔も見たくない」という厳しいものばかりだった。拒絶反応はすさまじく、山口俊の暴行トラブルが発覚した際よりも強い。チームメートの怒りは、なぜ澤村へ向けられているのか。選手の一人は「人としての問題だ」として、右腕の言動に疑問を呈した。

トレーナーの治療を巡り、澤村が球団を相手取ったトラブルを抱えていたことは、早くから選手の多くが知るところだった。「施術が原因かどうかは別の話。許せないのは、あいつが悪態ばかりついて、トレーナーさんをかばっている様子がハナから見られないこと。どれだけみんながお世話になっている存在なのか。結果的に『巨人のトレーナー陣は大丈夫なのか』と見られてしまっている。本人は社長に頭を下げさせて満足かもしれないが、この状況は納得できない」

https://www.tokyo-sports.co.jp/sports/baseball/762475/より転載

記事全文は上記からお読みください。

澤村選手の普段の態度にも問題があったようですね(;´・ω・)

ただ、鍼灸が原因とされた事と、澤村選手の態度は関係が無いように個人的には思います。

前回の記事でもあげたように、鍼灸師自身が客観的データを元に「長胸神経麻痺が起こりえない事」を立証できなければいけないと思います。

それが示せていれば、今回の報道に対しても反論出来たであろうし、診断をした医師にも伝える事が出来たでしょう。

 

業界団体の反応。

9月10日、読売ジャイアンツの澤村拓一投手が、「球団トレーナーによる鍼治療のミスで長胸神経麻痺が生じた可能性がある」との報道がなされた。この問題に対し、公益社団法人 全日本鍼灸学会、日本伝統鍼灸学会、公益社団法人 日本鍼灸師会、公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会、公益社団法人 日本あん摩マッサージ指圧師会、公益社団法人 全国病院理学療法協会、社会福祉法人 日本盲人会連合、公益社団法人 東洋療法学校協会、日本理療科教員連盟が本日、読売巨人軍に公開質問状を送付した。詳細は医道の日本11月号に掲載予定。

質問状は下記の通り。

平成29年9月21日

質問状①

本件におきまして、診察ならびに診断されました医師の先生にお聞き致します。

 

Q1. 報道によれば長胸神経麻痺とありますが、本件の正確な診断名とその理由(所見)をお聞かせください。

Q2. 報道によれば、はり治療が長胸神経麻痺の原因とありますが、これは事実でしょうか?もしも事実であるならば、はり治療を原因とした理由(因果関係)と他の原因を除外した理由をお聞かせください。また、はり治療前から長胸神経麻痺を疑う所見がなかったかお教えください。

Q3. 患者の転帰についてお聞かせ下さい。

Q4. もしもはり治療が長胸神経麻痺の原因であると考えであるならば、どのような安全対策を施せば、今回の事故を避けることができたとお考えでしょうか?ご意見をお聞かせ下さい。

Q5. 上記に加えて、本件に対するご意見ご感想をお聞かせ下さい。

平成29年9月21日

質問状②

本件におきまして、はり治療を行われたトレーナーの先生にお聞き致します。

 

Q1. 本件に関するはり治療の詳細(主訴と治療の目的、使用鍼のサイズ、刺鍼部位・方向・深度・強度、等)についてお教え下さい。

Q2. 報道によれば、はり治療が長胸神経麻痺の原因とありましたが、刺鍼時あるいは刺鍼後に神経を傷害したことを示唆する現象(強い鍼響、痛み、シビレ、筋の単収縮、等)はございましたか?

Q3. 上記の質問を踏まえて、はり治療が今回の事故の原因とお考えでしょうか?
もしもそうであるならば、どのような施術行為が原因であったか、どうすればこれを防ぐことができたとお考えでしょうか?ご意見をお聞かせください。

Q4. 上記に加えて、本件に対するご意見ご感想をお聞かせ下さい。

上記は全て医道の日本社より転載。

記事全文は上記リンクからご覧ください。

 

という事で、鍼灸団体が合同で【診察ならびに診断した医師】【はり治療を行ったトレーナー】宛に質問状を出したようです。

 

アナタはこの質問状を読んでどう思ったでしょうか??

 

 

 

自分は正直(ノ∀`)アチャーと思いました(;´Д`)

 

(ノ∀`)アチャーというか、診察ならびに診断した医師に申し訳なく思いました(;^_^A

 

 

何故かと言うと、今回の質問内容は守秘義務を考えてない質問になります。

 

 

何故わざわざ個人情報・診察、診断情報を伝えなければならないのでしょうか??

 

 

それ以上にドン引きしたのが、これらの質問↓

【 Q2. 報道によれば、はり治療が長胸神経麻痺の原因とありますが、これは事実でしょうか?もしも事実であるならば、はり治療を原因とした理由(因果関係)と他の原因を除外した理由をお聞かせください。また、はり治療前から長胸神経麻痺を疑う所見がなかったかお教えください。】

【Q4. もしもはり治療が長胸神経麻痺の原因であると考えであるならば、どのような安全対策を施せば、今回の事故を避けることができたとお考えでしょうか?ご意見をお聞かせ下さい。 】

 

 

自分が医師の場合、こう思います。

 

 

『知らんがな(;´Д`)

 

それは鍼灸師が考えるべき事であって、我々が考える事では無い!』

 

 

業界団体として【鍼灸治療が原因でない】という根拠を示すならいざ知らず、原因を考えるのも医師任せ

 

挙句の果てには安全対策まで考えてもらうんですか?( ̄▽ ̄;)

 

コレってかなりレベルが低くて失礼な質問のような気が・・・。

 

 

仮にQ2とQ4の質問に対して、

 

『A2.はり治療の作用機序が正確にわかっていない為、原因から除去することが出来なかった。

業界団体に正確な作用機序をエビデンスと共に提出して頂くことを望む。』

 

『A4.作用機序がわからないものに対して、対策を立てる事は難しい。

業界団体に・・・以下同文』

 

と返ってきた場合はどうするんでしょうか?(;´・ω・)

 

鍼灸が原因とされた事に憤りを覚えるのはわかりますが、自分の研究不足を棚に上げて一方的な質問・・・。

担当された医師が怒っていない事を祈ります。。

 

まとめ

鍼灸施術って研究が進んできてはいますが、まだわかっていない事が沢山あります。

 

アナタは何故鍼灸が効くかを、医師が納得できる形で説明できますか??

 

今までこれを提示できなくても良かったのが異常だったんです。

 

 

医療広告ガイドラインなどでも、効果を記載する時はその裏付けとなる科学的根拠を提示するように指示が出されました。

HPなどで効果がありますと書いている場合は要注意です。

 

 

ひょっとすると今後、鍼灸施術の療養費を請求する時に保険者から

 

「なぜこの患者にその施術を行ったのですか?

 

施術の効果・根拠を示せるデータを出してください。

 

出せない場合は療養費は支給しません。

 

と言われるかもしれません。

 

保険者も療養費使用抑制に必死ですし、無いとは言えません。

 

質問状からは鍼灸師を守ろうとする意志は見えますが、団体に期待するだけでなく自分でも動きましょう

今自身が行っている施術の根拠を取るだけでもいいと思います。

血流や筋硬度、サーモグラフィー、超音波。

なんでもいいので、根拠を取るようにお勧めします。

そうすれば最低でも自分の身だけは守れます。

それが蓄積されていくと、結果として鍼灸師の立場維持、向上につながると思います。

 

鍼灸大学は研究者に門を開いているところもあるようです。

近くに大学がある場合は、そういう制度を利用するのも良いですね!

 

今回も私見満載で書いてみました。

不快に思った方もいるかもしれません。

ただ、こういう考えもあるんだぁ~と思っていただければ幸いです。

実際問題、結構ヤバい状況に立たされていると、個人的には思います。

 

さらに続報

医道の日本社発行の【月刊「医道の日本」11月号(通巻890号)】にて続報があるそうです。

「読売巨人軍・澤村投手への鍼施術報道の検証」を緊急報告します。

1.関係団体の見解
①9 団体連名の公開質問状全文
②全日本鍼灸学会への質問と回答
③巨人軍、新聞社への質問と回答

2.鍼の安全性 安全性に関する全日本鍼灸学会の回答

3.解剖学の視点から
①イラストで見る前鋸筋と長胸神経
②局所解剖学的見地から刺鍼による長胸神経麻痺を考える2

4.報道の影響 緊急アンケートで浮かび上がる風評被害

以上の4つの視点から検証しています。

・・・医道の日本社より転載

2017年11月4日(土曜日)発売みたいなので、買って業界がどういう風に動いているのか続報を期待せずに見てみましょう(;^ω^)

amazonで月刊「医道の日本」11月号(通巻890号)を購入する。

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