鍼灸師になりたいけど、将来食っていけるの??
専門学校や、大学でお金がそれなりにかかるみたいだし、もしそのお金が無駄になるようなことになると・・・((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
今日はそんな疑問・不安に統計データを用いながら、お答えできれば良いなぁと思います。
鍼灸師の給料統計
以下の統計は(公社)東洋療法学校協会が発行している
『第5回「あん摩マッサージ指圧師・はり師及びきゅう師 免許取得者の進路状況 アンケート調査報告書」』からの転載となります。
全体では、報酬または給与平均月額が平成8年20.3万円、平成13年20.1万円、平成18年21.0万円、平成23年20.4万円、平成28年20.0万円とほぼ同額となっている。
10万円未満の比率は回を重ねる毎に増となっており、報酬または給与のピークは20万円以上~25万円未満の層となっている。
<開設・勤務別>
平均月額は、開設している層が20.3万円、勤務している層が19.8万円となっている。
<性別>
平均月額は、男性が22.8万円、女性が16.8万円となっている。
<年齢別>
平均月額は、25~29歳と30~34歳が21.9万円とピークとなっている。「10万円未満」比率は加齢と共に高くなる傾向がみられ、50歳以上では45.3%となっている。
<開設状況別>
平均月額は、「あ・は・き・柔整施術所」が37.1万円、「は・き・柔整施術所」が31.3万円と、30万円以上の平均値となっている。
ということで、鍼灸師の給料としては大体、月20万程度が平均となっているようです。
この数字を見て高いと思うか、安いと思うか・・・。
新卒で20万程度あるならいいんでしょうが、残念なことに50代以上だと月10万未満が45.3%に(;´Д`)
しかも年々この10万未満の層が増えて行ってるんだとか( ̄▽ ̄;)
開設別でみると、鍼灸に+して、柔道整復師の免許を取り鍼灸整骨院を営んでいる場合は、平均月収が10万近く跳ね上がり30万以上が平均になるようです。
鍼灸師の勤務先。
先ほどと同じく『第5回「あん摩マッサージ指圧師・はり師及びきゅう師 免許取得者の進路状況 アンケート調査報告書」』からの転載となります。
全体としては、「は・き・柔整施術所」が20.3%と最も多い。これ以外では「出張施術のみ」、「あ・は・き・柔整施術所」、「あ・は・き施術所」、「病院・医院」がいずれも1割台となっている。
<課程名別>
各課程に対応した勤務先が当然高くなっている。「出張のみ」の比率が高いのは、「あマ指師課程」で29.5%であり、次いで「あマ指師、はり師、きゅう師課程」で19.7%となっている。
<性別>
男女ともに「は・き・柔整施術所」の構成比が最も高い。男性は女性と比べて「出張施術のみ」の構成比率が高く、女性は男性に比べて「は・き施術所」、「あ・は・き施術所」の構成比率が高かった・
<年齢別>
「は・き・柔整施術所」、「あ・は・き・柔整施術所」は若年層ほど高くなる傾向がみられ、「出張施術のみ」は加齢とともに構成比率が高くなっている。
最も多かったのは「は・き・柔整施術所」こと鍼灸整(接)骨院で20%、出張専門、鍼灸マッサージ整(接)骨院、鍼灸マッサージ院、病院・クリニック等がそれぞれ10%となっているようです。
この統計で意外だったのは、出張専門が加齢とともに増えてくるという点(゚д゚)!
天候の加減もあって移動が大変な出張は、てっきり若年者が多いと思っていました( ̄▽ ̄;)
あん摩・マッサージ・指圧師や、はり・きゅう師の場合は出張専門で施術所が無くても開業できるのは強みですね( ´∀`)b
グッと初期費用を抑えることができます♪
鍼灸施術の保険、療養費に関する記事も合わせてどうぞ( ´∀`)ノ
食っていくことは不可能なのか??
データとしては、前述のようになっていてかなり悲壮感の漂う内容になっています(;^_^A
さて、これらのデータを見てアナタはどう思いましたか??
これは勤務している場合のみの話ではなく、施術所を開設している場合も含めての話なので、ぶっちゃけ厳しいですね( ̄▽ ̄;)
はり・きゅう師のみだと、どうやって生活しているのか謎な状況になっています・・・。
ただ自身の経験から行くと、はり・きゅう師のみでも以下のような特定条件を満たしているなら食っていけるかと思います。(施術所を開設する場合)
勤務の場合、昇給幅や福利厚生など含めて将来を約束されているわけでは無いので省きます。
・店舗となる物件を借りなくても良い場合。
必要経費が下がるので、当然稼ぐべき金額が変わります。
先ほども書きましたが、出張専門で開業できるのは強みであります。
コスパのみを考えるなら出張専門一択です。
店舗がある方が安心感を与えることが出来るのですが、持ち物件だと修繕費、火災保険代などで結構かかります( ̄▽ ̄;)
うちの場合は月20万程度を店舗経費で使っています。
・何か1つの疾患に対して絶対的自信・施術効果、集客力を併せ持つ。
この疾患の施術だけは他の誰にも負けない!
地域で一番だ!!と思えるくらいの自信があって、実際にそうであるならば患者はアナタの施術所に溢れるでしょう。
・・・っというのは嘘です!
腕に自信があっても、その疾患で困っている人にアピール出来ないと、その方は絶対に来ません。
実際に技術は凄いけど、閑古鳥が泣いているなんて施術所は多々あります( ̄▽ ̄;)
1つの方法としては腕に自信がある場合は、激戦区に敢て店舗を出すという手もありますよ( ´∀`)b
激戦区という事は顧客が最初からいるわけですから、圧倒的な腕で奪えばいいんです。
顧客が最初から一定数いるわけですから、口コミも起こしやすくなります。
・起きている現象に対して、自身で「なぜ起こっているか?」を考え続け、改善し続けられる。
売り上げが伸びる時もあれば、下がる時もあります。
その現象に対して、たまたま運が悪かっただけさ♪と原因を考えないで放置する・・・。
ヤバいですよね( ̄▽ ̄;)
コレって結局患者様の症状がなぜ起こってるのか?何が原因なのか?どうすれば早く改善出来るのかを考えるのと一緒です。
院を開く場合は、施術者としての側面に加え、経営者の側面も持ち同じように考え続けることが肝心です。
・圧倒的なカリスマ性、人間力がある。
先生の顔を見たら何だか疲れが吹っ飛んだわ!
声を聴いただけで、体が軽くなった♪
患者様から常にこういう風な事を言われるようなカリスマ性があるなら大丈夫でしょう。
人間力は磨くことが出来ます。
高くて損をすることは無いので、いろんな体験をして人間力を深めたいですね。
・素直であること。
上記につらつら~っと対策法的なものを書いてみましたが、いかがでしょうか?
こんなの関係ねえ!って思った方もいるかもしれません。
ただ、へぇ~こんな考えがあるのか、この辺は出来てなかったし実践してみよう。
考えてみよう。と思う方が早く成長出るし、売り上げも上がるはずです。
アナタに対してアドバイスをしてくれる人はこれから先何人か出会うでしょう。
恐らくアドバイスしてくれている人は、過去アナタと同じ状況だったんでしょう。
だからアナタに同じ思いをして欲しくないと思って、アドバイスをくれるんだと思います。
それを素直に聞き入れない、突っぱねる、自己流を押し通す。
食っていけなくは無いかもしれませんが、時間がかかると思います(;^ω^)
成功した人に聞いてそれを実践する方が絶対早いですからね(;´・ω・)
院の経営だけでなく、患者様の声に耳を傾ける上でも大事なことです。
患者様はここが痛いと言ってるのに、自分の考えはこうだから!と無理な治療を推し進める・・・。
はたしてそんな施術所に行きたい患者様はいるのでしょうか?
まとめ
今回も長々と書いてきましたがいかがだったでしょうか?
鍼灸師は食べて行けるのか?
個人的には食べていけると思います。
実際に周りにはデータに反し、月商100万クラスは多いです( ´∀`)b
ただあくまでも自営業なので、口を開けて待ってても患者様は来ません。
自営業ってどんな仕事なのか?理解をしたうえで行動していくときっと大丈夫だと思いますよ\(^o^)/
逆に自分で色々考えたり工夫するのって難しい・・・。と考える人は向いてないかもしれません(;´Д`)
最近は、福利厚生のしっかりした法人の鍼灸整骨院も出来つつありますが何歳まで雇ってくれるかはわかりません。雇う側としてはなるべく若い方が良いですしね(;´・ω・)
色んな工夫が楽しいと感じる人にはきっと天職になります。
様々な医療系国家資格がありますが、独立開業権を持った資格は医師、あ・は・き師、柔道整復師のみです。すごい有利な資格なんですが使いこなせるかはあなた次第です。
この記事を読んでくれたアナタの力に少しでもなれますように( ´∀`)ノ
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